ゆうきゆうの仕事の悩みクリニック

第100回 仕事が自分に合ってないが、辞める勇気もない
社会人は大変さん

 先生、始めまして。私は今年4月から働いている新入社員です。今の仕事が自分に合っていないような気がして、悩んでいます。

 私は今、コンピュータ関係の会社でコールセンターとして電話対応をしています。仕事では様々なコンピュータに関してのお問い合わせがあり、幅広い知識が必要とされます。私はコンピュータ関係の専門学校を卒業しているのですが、学生時代にあまり勉強していなかったため、対応できなくて困っています。

 先輩社員の方も教えてくださったりするのですが、いつまでも聞いてばかりではいられません。きちんと勉強しようと思うのですが、家に戻ると面倒になり勉強する気になれません。知識がないまま対応するため、対応もしどろもどろになり、常にせかされ、昼休みも十分にとれないような状態です。そして何よりクレームのお客様の対応も怖くてたまりません。

 本当はのんびりと、こもってする仕事の方が好きなのですが、まだ入社して3カ月も経っていないため、辞める勇気も持てません。甘いことを言っているとも思うのですが、今は辞めれたらどんなに楽だろうとしか考えられません。

 やはりこのまま3年は我慢して続けるべきなのでしょうか? 先生何かアドバイスをお願いします。

社会人は大変さん (22 女性)

仕事の悩みは大別すると2つ

 ご相談ありがとうございました。

 さて、今回がこの連載、ラストのご相談。
 気合い入れてお答えしましょう。

 実際にこのシリーズの悩み相談は、大きく分けて2つに分類されました

 一つは「どうやって今の問題を解決していくべきか」という場合。

 たとえば、うるさい上司がいる。
 みんなが、あまり言うことを聞いてくれない。

 このように、目の前に「カベ」があって、そこをどうやって突破していっていいか、迷っている場合です。

 実はこれ、「進みたい!」という目的がハッキリしているからこそ、苦しんでいるもの。

 相談者さんにエネルギーがある分、解決もそれほど難しくはありません。

 走っている車が障害物にぶつかっている状態から、いかに「ハンドルを切ってそれをよけるか」を教えるようなものです。

 もう一つのパターンが、
どうしていいのか、まったく分からなくなった」という場合。

 色々とストレスがあって、自分の今の状態を見失った。
 想像と現在の仕事が違って、やる気が全く湧かなくなった。

 これはまさに、道を見失って、動けなくなった状態。

 車で言うなら、完全にエンジンが止まりかけている状態です。

 クラッチを入れ直して、アクセルを踏んで……というように、再始動にはかなりエネルギーがいります。もちろん、ガソリンがなくなっていたら、また入れ直さなければいけなくなります。

 あなたの相談がこのタイプだったら、ちょっと苦労するかもしれません。

 この最後のご相談も、このパターン。

 仕事であるクレーム処理、そして色々なストレス。
  これによって、自分のことを見失いかけている状態です。

 まとめになるのですが、こういうときに大切なのは、「期間を決める」ことです。

 車も、ちょっと動かなくなったくらいで、そのコースをあきらめる人はいません。

 それと同じで、動かなくなったときは、「あと1時間、色々と試してみよう」というように、少しだけあがいてみること。

 クラッチを少し切り替えたりするだけでも、動き始めることはたくさんあります。

 万が一、その1時間のあいだに、まったく変化がなかったら、それはコースのせいだったり、ガソリンが完全になくなっていたり、という可能性が大です。

  そのときは、あらためて体勢を立て直せばいいのです。

 あなたも、たとえば「あと1カ月」と考えて、色々とやってみてください。

 大切なのは、「小さく具体的な勉強」を心がけること

 決して沢山覚えようとせず、簡単にできることから初めてみましょう。それは、今日相談があったことに関連したことでもいいですし、専門用語1個でもいいのです。

 目標をいきなり高くするのではなく、簡単に達成できることを目標にして達成感を味わってください。

 達成感を感じることが大切なのです。

 最初から、バリバリ何でもこなせる人は滅多にいないのです。失敗や色んな経験を経てベテランになっていくものです。まずは焦らずに自分のできることを精一杯やってみましょう。

 これを1カ月続けて、「まったく何の変化もない」と感じるなら、新しく別の道を探せばいいのです。

 とにかく良くないのは「あいまいなまま、タラタラと苦しむこと」。

 小さく区切って、その間だけでも、色々と行動してみてください。

 それによって、新しく見えてくる世界だって、あるはずですよ。

 あなたの幸せを心より願っております。

 


 

 最後に、みなさま、ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。

 たくさんのご相談を頂き、すべてにお答えできず、本当に申し訳ありませんでした。

 なるべく代表的なものにお答えしようとしましたので、その中から、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

 あなたの毎日が、少しでも楽になって、
「あぁ、仕事をしていて良かったかな……」
と思える時間が、1分でも2分でも増えることを、心より願いながら、筆を置かせていただきます。

 重ねて、本当にありがとうございました。

2005年9月 ゆうきゆう

 
ゆうきゆう先生
(2005年9月27日)
ゆうきゆう
精神科医・心理研究家。
先輩でもある精神科医「大和まや」と、読者数100000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営。
完全な菜食主義者。好きな食べ物はハンバーグと焼き肉。
愛と情熱と妄想であふれる若きサイコドクター。
イラスト:トリバタケハルノブ
 

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