中学生になったばかりのまいは学校へ行くのが嫌になり、ママの提案でおばあちゃんのもとでひと夏を過ごすことになる。魔女の血筋を引くというおばあちゃんの暮らしは自給自足。野菜やハーブを育て、昔ながらの知恵を活かしながらの生活は、まいにとって新鮮に感じられた。課された“魔女修行”は、早寝早起き、食事をしっかり摂り規則正しい生活をするというもの。そんな暮らしは、やがてまいの心にも変化を起こさせるのだった…。
長く愛され読まれ続けている児童文学の名著を、静謐で透明感のある映像が特長の長崎監督の手で映画化。本作の最大の見どころは、おばあちゃん=西の魔女を演じたサチ・パーカー。大女優シャーリー・マクレーンを母に持つ彼女は、幼少期を日本で過ごした経験を持ち、何の曇りもない清らかな日本語を操りながら、壁にぶつかった孫の悩みを解決していく。魔女というか、天使というか…その存在感に脱帽する。自然と共存するおばあちゃんの暮らしぶりは、我々が望んでも叶えられない究極のロハス。野に咲く花や木々を揺らす風の音など、細部にまで自然を感じてほしい。主題歌を歌う手嶌葵の透きとおるような声も、作品にアクセントを加えている。








