love ボーイズラブを好む女性が求める恋愛を心理面から分析
男性同士の恋をテーマにした小説や漫画などを総称した「ボーイズラブ」。そのボーイズラブを好む女性がクローズアップされ、マンガや小説のテーマになったり(asahi.com 文化・芸能「『腐女子』マンガがブレーク中[07/02/03]記事へリンク)、TVで取り上げられたことは記憶に新しいはず。
それとともに、数件持ちかけられたのが「彼女の部屋にボーイズラブらしき作品があったが、見て見ぬ振りがいいのか」、「恋人にボーイズラブが好きと言われた。どうしたらいい?」と言ったボーイズラブ好き=特殊な恋愛観の持ち主?と感じた男性からの相談。
そこで、今回は、そんな男性陣のために、私、四条さやかが「ボーイズラブを読む女性が求めている恋愛」について心理面から分析していきたいと思います。
じつはリアルな書店でも、意外とたくさん扱われているボーイズラブ作品。しかし、ネット書店や電子出版のバイヤーさんに伺ったところ、ボーイズラブを扱った作品は、ほかの分野に比べてネットでの需要がとても高いのだとか。
これは、利便性の問題以外に、リアルな書店で買うのがまだまだ恥ずかしいという女性心理も関係しているからでしょう。
現状の売上を考えると、熱狂的なボーイズラブ好きの人以外にも、普通のマンガ感覚で読んでいる人が多くいると考えられそう。しかも、その事実を隠している女性がたくさんいるとしたら……。すぐ横にいる彼女が、ボーイズラブ好きである可能性もあるということです。
ボーイズラブは、非現実的だからこそいいそれでは、実際には女性たちはボーイズラブをどう思っているのでしょうか?
そこで、今回はアニメ、マンガ、ゲームなどボーイズラブに関係している女性編集者たちに一対一でこっそり聞いてみることに……。
すると、なかには「たんにHシーンを読みたいから」というツワモノや、「攻める立場を疑似体験できるのがいい」というマニアな方(?)もいましたが、とにかく多かったのが「非現実的なことに意味がある」、「なんでもありの究極のフィクション」という意見。「現実の恋とは分けて考えられるフィクション」であることに意味をみいだす人が多かったのです。
ボーイズラブに求めるものそうやって考えていくと、熱狂的なファンと言うほどでもない女性たちが、なぜ普通の恋愛作品ではなく、わざわざボーイズラブを選ぶのかを推測することができます。
ひとつは、男性同士と言うフィルターがかかることで、現実の悩みや恋愛の生々しさから離れられるということ。女性の場合、恋の先には、妊娠や結婚、育児などの現実問題が絡んできます。そのため、気持ちだけでは突っ走れないという女性も。しかし、男性同士の恋ならば、それらを考えることなく、純粋に恋愛だけに浸ることができるのです。また、現実の恋愛と距離感を作ることで、主人公に感情移入し過ぎてつらくなりやすい女性が、客観的に楽しめるというメリットもありそうです。
また、心理学では、「ロミオとジュリエット効果」と呼ばれるものがあります。これは、大きな障害がある恋ほど恋は燃えあがるというもの。古今東西さまざまな作品で、身分差や親の反対、家同士の抗争などがこの障害として使われ、恋愛を盛り上げてきました。
しかし、現在ではこれらは昔ほど大きな障害にはなりません。親の反対やライバルの出現などがせいぜいです。ところが、ボーイズラブの場合、男性同士という前提条件自体が何よりも大きな恋の障害。まだまだ社会に認められていない恋を貫くことで、恋愛は男女間の恋愛以上に盛り上がり、ロマンを感じられるフィクションになることが考えられます。
もちろん、好きなものが好きな理由は、なんであれ人によって違うもの。あくまで女性心理から考えていった推測にすぎません。しかし、こんな風にボーイズラブを楽しんでいるとするならば、その人は、ある意味すごく純粋な恋愛、精神的な恋愛を求めている人と言えそう。フィクションと割り切っている人も多いようなので、「ボーイズラブが好きっぽい、どうしよう」なんて考える必要はなさそうですよ、男性の皆さん。
文●四条さやか
■四条さやか有限会社フォークリア代表。心理アナリスト、ビューティライフコンサルタント。美容専門編集者を経て独立。NLP、イメージコンサルティング、各種セラピーの資格を活かし、“内と外から生活充実サポート”をモットーに人間心理や見た目からの印象戦略、パーソナリティ活用などをテーマに活動中。現在は 19本の連載と書籍執筆を中心に、セミナー、講演、専門学校講師活動など仕事中心の日々。恋愛は最近アドバイザー役ばかり。相談に乗った人の恋愛成就率が高いことだけが自慢。著作は『LOVE&SEX心理テスト』ほか
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