business 褒められたときのリアクション、どうすれば合格?
いつもは厳しいはずの上司から、褒められたときに、あなたはどんなリアクションをするだろうか。「いえいえ、とんでもありません」と謙遜するのも可愛げがないような気がするし、逆に「ありがとうございます」というのも調子に乗ってると思われそう……。そんなジレンマを抱えて、なんだかよく分からない反応をしてしまった経験した人もいるかもしれない。
意外と難しい褒められたときのリアクション。上司の立場からすれば、どんなリアクションをすれば“合格”なのか。ビジネスコミュニケーションの専門家、ビーンスター株式会社代表の鶴野充茂氏にお話を伺った。
リアクションの仕方に悩むのは「良い傾向」そもそも、若手とはいえ一社会人。自分のリアクションの仕方を悩むなんてこと自体がおかしな事なのではないだろうか? まず、そんな疑問を鶴野さんにぶつけてみたところ、意外な答えが返ってきた。
「コミュニケーションに絶対的に正しい答えはありませんが、仕事で気持ちよく一緒に働くためには工夫や気配りが不可欠です。悩むということは、それが大事な問題だと考えているということ。良い悩みです」(ビーンスター株式会社代表・鶴野氏)
リアクションに困ってしまうのは、相手との関係を大事に思っている証拠。だからこそ、前向きに悩む必要があるのかもしれない。
謙遜するよりも感謝の気持ちを!さて、「絶対的に正しい答えはない」というものの、上司から仕事を褒められたときの、よりベターなリアクションとはどのようなものなのだろうか? 若手社員なら、一般的には「いえいえ、とんでもありません」などと謙遜してしまいたくなるものだが……。
鶴野さんの回答は、ずばり以下のようなもの。
悪い例:「いえいえ、とんでもありません」
良い例:「うれしいです」+「やる気出ました」+「ありがとうございます」
その理由とは一体、どんなものなのでしょう?
「『いえいえ、とんでもありません』が良くないのは、そこで会話が止まってしまうから。褒めている上司にとっては、謙遜はあまり意味のないこと。謙遜するよりも『うれしいです』、『やる気出ました』、『ありがとうございます』など、メッセージを受け取ったときの気持ち、そして、わざわざ褒めてくれたときの感謝の気持ちが伝わるほうが、スマートなやり取りといえるでしょう」(同上)
なるほど。上司が褒めてくれていることを素直に受け入れたほうが良いリアクションといえるようだ。ところで、上司は若手社員に対して、どんな思いを込めて褒めるものなのでしょう?
「本人の素養で良いところを褒めるものです。『その方向でいいからしっかりやれ』というメッセージです。仕事のパフォーマンスが上がるのは、上司にとっても本人にとっても重要なこと。成果が上がればみんなハッピー。だから、褒めて伸ばそうとしているのです。」(同上)
急に褒められると妙な勘ぐりを入れたくなるかもしれないが、やはり「良いところが褒められる」という当然のことが基本にあるようだ。
“反応力”を磨くためには……褒められたときのリアクションは以上のことを参考にしていただくとして、出来ることなら別のシチュエーションでも、スマートなリアクションをしたいもの。そのためには、普段からどんなことに気を付ければよいのだろうか。
「困ったときでも考えてとにかく何かリアクションをしたり、関わりを自分から持っていくことでしょう。“若手”だと思ってもらえるうちに、たくさん叱られるよう絡んでいくのがコツです。指導してくれる時期はとても短いので」(同上)
リアクションを含むコミュニケーション能力だけで人物の評価が決まるわけではないものの、それが重要な基準の一つであることは疑いようのない事実。
“反応力”は、きっとあなたを助けてくれる頼もしい武器となるに違いない。普段から意識して、少しずつ磨いていってはいかがだろう?
文●高木亮介



