Amazon.co.jp ウィジェット
  1. COBS ONLINE トップ
  2. 時事・ニュース
  3. COBSトレンドサプリ
  4. 爆笑問題と絶妙な掛け合いを見せる、破天荒なイギリス人監督の正体とは!?

international 爆笑問題と絶妙な掛け合いを見せる、破天荒なイギリス人監督の正体とは!?

『Dr.パルナサスの鏡』メイン画像 物語の舞台は、現代のロンドン。その、とある場所にパルナサス博士が率いる旅芸人の一座がやってくる。博士の出し物は、人々の願望を具現化して見せる鏡「イマジナリウム」。芝居の観客は博士に導かれてその鏡を通り抜け、そこで自分が心に秘めていた夢の世界を体験することができるのだ。しかし博士には、ある秘密があった……。

 撮影中に主演俳優ヒース・レジャーが急逝して完成が危ぶまれていた映画『Dr.パルナサスの鏡』。2010年1月23日、いよいよその話題作が全国ロードショーされる。それに先駆けて同作を監督したテリー・ギリアムが来日し、監督の大ファンだという爆笑問題の二人と対談。今回は、その異色の顔ぶれによるトークを取材した。

映画の未来が詰まったギリアム監督の最高傑作

なぜか「ういっしゅ」のポーズを決める3人 『未来世紀ブラジル』や『12モンキーズ』など、想像力あふれる独特の作品世界で知られる鬼才テリー・ギリアム監督。久しぶりのオリジナル作品となる本作は、監督にとっても思い入れの強い映画に仕上がったようで「最高傑作だよ。ほかの映画とはまったく違う、完全にユニークな作品になったと自負している。映画の未来を見ることができる作品なんじゃないかな」とのこと。

 その監督に「今の回答どう?」と振られた爆笑問題の太田は、「おみごと! 宣伝マンとしては」と、ほめているのかけなしているのか分からないコメント。それに対して監督は笑いながら日本語で「アリガトウ」と返していた。

 ちなみに本作には、旅芸人の一座のように、『バロン』や『バンデットQ』などの監督の80年代の作品を思わせるようなモチーフが数多く登場する。ファンにとってみればギリアム節炸裂といった感じの作品である。それについて監督が「想像と現実の矛盾を描いているところも似通っているね」と語ると、太田が「つまり、ワンパターンってことだ」とツッコミ。

 監督は、やられたという感じで笑いながら「アイデアのリサイクルって感じかもね。でも、バンパイアのシークエンスは新鮮じゃない? 今アメリカでバンパイアものが流行っているから、ふざけて入れてみたんだけど。ほんの一瞬のシーンだから、気づかない人も多いかな」と小ネタを披露。それについては、監督の大ファンである爆笑問題の二人も「えぇっ、全然気づかなかった」とビックリしていた。

ギリアム監督が語る、表現者としての本音

長編監督デビューの噂について太田さんは「ハッタリだから」とのこと ギリアム監督の作品は、いずれも観客の感性を刺激する豊かなイマジネーションが特徴になっている。本作でもその創造性はいかんなく発揮されているが、「どこを工夫しているかについては、太田さんに答えてもらおう」と監督。

 突然話を振られた太田が「いや、これマジメな質問ですから監督が答えなきゃ」と慌てると、「それが答えられてこそ、映画も作れるんだから」と長編監督デビューが噂されている太田に切り返していた。

 太田の反応を見てニヤついてた監督だが、マジメな表情に戻ると「映画を観る人が作品の世界に引き込まれる手がかりになるように、ディテールに関しては細かいところまで神経を注いでつくっているよ。子どもの絵本の中には、見ていてハッとするような細部まで作り込まれたものがあるけれど、そういった作品になるように心がけたんだ」

 そこで太田が「映画の中で、じいさん(パルナサス博士)が『物語を語るのをやめたら、この世は存在しなくなる。だから語り続けるんだ』と言うシーンがあるじゃない。そのベースには、語ることがなくなるという恐怖もあるわけだよね。もしかしたら監督にも、いつか想像力が枯渇しちゃうという恐怖心みたいなものがあるのかなと深読みしたんだけど、その辺はどうなの」とシリアスに質問。

 大げさに顔を歪めて苦しそうな表情をしてみせた後、ギリアム監督は「その不安は確かにある。もしかしたら、それはもう枯れてしまっているのかもしれない。だから同じアイデアをリサイクルしてるのかな」と自虐的な回答で一同の笑いを誘っていた。

 続いて太田が「ただ、あのシーンがあるから表現者としてのテリー・ギリアムを信頼できると思った。これはきっと『作り続ける』という宣言なんだと。そして『物語がなくなった世界こそが地獄。想像力こそが勝つ』んだと。そこに夢があると思ったし、勇気づけられた」と感想を述べると、監督は太田に向かってグッジョブ!のサインを送っていた。

悪魔と契約してもかなえたい夢とは?

『Dr.パルナサスの鏡』サブ画像 ちなみに、劇中にはパルナサス博士が悪魔と取引をして願いを叶えるシーンが出てくる。それについて太田が半分マジメな表情で「自分が悪魔と取引して叶えるなら、世界平和だな。自分の魂はあげるから」と言うと、監督がすかさず「じゃあ、その太田さんの魂を救うために僕の魂を犠牲にするよ」。その二人の掛け合いには、田中も「オレはどうコメントすればいいんだ」と半ば苦笑気味だった。

 「最近は、作品を観終わって劇場から出た後まで何かを感じ続けていられる映画がとても少なくなってきていると思う。つまり、映画体験が劇場内で完結してしまっている。でも僕は、観客が映画館を出た後も『あれは何だったんだ』と考えてしまうような作品をつくりたいと思っている」とギリアム監督。今回の『Dr.パルナサスの鏡』は、まさに、その後を引く映画と言えるのではないだろうか。

(文・山口優)

映画『Dr.パルナサスの鏡』とは……
舞台は2007年のロンドン。移動式劇場で旅をするパルナサス博士の出し物は、人を願望の世界へいざなう鏡。観客は、博士の瞑想に導かれて魔法の鏡を通ることにより、自らの「めくるめく夢の世界」を体験できるのだ。しかし、この幻想の世界には秘密があった。観客はそこで、ある重大な“選択”をしなければならなかった……。
千年前、悪魔と賭けをして「不死」を手に入れ、代償として娘を差しだす契約をしたパルナサス博士。博士の助手として、観客を鏡の世界に引き入れ、鏡を通り抜けるたびに、別人の顔になる謎の青年トニー。16歳の誕生日が来ると、悪魔のものとなる運命の、博士の娘ヴァレンティナ。
誕生日まで、あと3日。鏡の向こうの世界で、彼らは運命を変える最後の賭けにでる……。

監督:テリー・ギリアム
キャスト:
ヒース・レジャー、クリストファー・プラマー、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル、リリー・コール他
公式サイト:http://www.parnassus.jp/
配給:ショウゲート
1月23日(土)TOHOシネマズ 有楽座ほか全国ロードショー
(C) 2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved. / 2009 Parnassus Productions Inc. All Rights Reserved

映画や音楽に関する情報満載の『コブタメ』
http://cobs.jp/entertainment/
『Dr.パルナサスの鏡』のレビュー
http://cobs.jp/entertainment/movie_news/2010/01/dr-1.html
1月公開の観たい映画ランキング
http://cobs.jp/enquete/realranking/2010/01/5_1.html

« 仕事を頼むのが苦手! そんな悩みを克服するための処方箋とは? | メイン | 不倫――その代償は意外と安かった!? 不倫をする男女の気持ちを徹底分析 »

注目



イベント

COBS ONLINEは毎日コミュニケーションズが運営する20代ビジネスパーソンのポータルサイトです。

編集部オススメ

  1. COBS ONLINE トップ
  2. 時事・ニュース
  3. COBSトレンドサプリ
  4. 爆笑問題と絶妙な掛け合いを見せる、破天荒なイギリス人監督の正体とは!?