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generation 知っておきたい、ウイスキーのたしなみ講座

 国産ウイスキーの課税出荷数量が10年ぶりに前年を上回ったという。ハイボールの人気が高まっていることと、外飲みが減って、一人でじっくりとくつろぐ時間が増えたことがその要因としてあるようだ。COBS読者の中にも、ウイスキーをたしなんでみたいと思っている人はいるのではないだろうか。

 とはいえ、ウイスキーのイメージはやっぱり「大人のお酒」。20代・30代にとっては、ビールや焼酎、カクテルなどと比べると、なじみのあるお酒だとはまだまだ言い難い。そこで、洋酒のプロに、そもそもどんなお酒なのか、どんな楽しみ方ができるのかと、ウイスキーの気になるところを伺ってみた。

ウイスキーは「便利なお酒」

「ウイスキーはとっても便利なお酒なのです」――そう語るのはアサヒビール株式会社 酒類本部洋酒部担当部長の上川祐二氏。お酒が「便利」とはどういうこと?

「場面に応じていろんな飲み方ができるんです。たとえば、『食後や就寝前、量はいらないから濃いめのお酒をゆっくり楽しみたい』というときには、オン・ザ・ロックや濃いめの水割りに、逆に『食事をしながらお酒を楽しみたい』というときには、薄めの水割りにしたりソーダ水で割ってハイボールで飲んだりするのもよいでしょう」(同)

 ミント・ジュレップやマンハッタンといったウイスキーベースのカクテルを作って楽しむ方法もあるが、水割り一つをとっても「割る比率や温度を変えるだけでも違った味わいになるんです」とのこと。さすがウイスキー、奥が深い……。おすすめの飲み方はあるのだろうか。

「そうですね。水割りを作るときは、ウイスキーの2倍の水で割って、氷を3個だけ入れる。これで口当たりのまろやかなウイスキーができあがります。また、水とウイスキーを1対1で割るトワイス・アップは、香りが開くといってウイスキーの芳醇な香りがもっとも楽しめる飲み方になります。ウイスキー独特の香りが苦手な人はハイボールにレモンを搾ると、スモーキーさが消えて飲みやすくなりますよ」(同)

 ウイスキーは、アルコール濃度の高い強いお酒と思われがちだが、必ずしもストレート飲むのが正しいわけではない。「嗜好品ですから『これが正しい』という飲み方なんてないんですよ」と上川氏は続ける。いろんな飲み方が楽しめるからこそ、チャレンジを重ね、自分にあった飲み方を見つけてみてはいかがだろう。

実はウイスキーの名産地、日本

 飲み方を教わったら、次に知りたくなってくるのはおすすめの銘柄だ。ワインがブドウの品種や畑によって味わいが変化するように、使用する原料や蒸留所の所在地によって、香りや風味、味わいが大きく変わってくる。ところで、ウイスキーには世界的に有名な5つの産地があることをご存じだろうか。

「スコッチ(スコットランド)、アイリッシュ(アイルランド)、アメリカン、カナディアン、そしてジャパニーズです。最近は日本産のウイスキーの評価も高まっており、ワールド・ウイスキー・アワードというウイスキー専門のコンペティションで、ここ2,3年は日本産のウイスキーがシングルモルト部門、ブレンデッドモルト部門などで世界最高峰に連続して認定されています」(同)

 ウイスキーといえばスコッチとばかり思っていた筆者だが、ジャパニーズウイスキーの品質もそれに勝るとも劣らないものだったとは! ちなみにシングルモルトとは、1つの蒸留所で作られたモルトウイスキーだけを混和して製品にしたのもので、「蒸留所ごとに異なる個性的な味わいが楽しめる」という。一方、ブレンデッドウイスキーは、複数のモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたもの。豊かな香りとまろやかな味わいが特徴で、「初めてウイスキーを飲むのなら、ブレンデッドから試すのがおすすめです」と上川氏は話す。

nikka_black.jpg 「これからウイスキーを飲んでみたいという方でしたら、『ブラックニッカ クリアブレンド』はいかがでしょう。ウイスキーの原料となる麦芽を乾燥させる際に、ピートを燃やして香りづけをしていないので、好みの分かれるウイスキーのスモーキーさやとげとげしさがあまり感じられない、なめらかな口当たりに仕上がっています」(同)

 なるほどなるほど。あまり癖がないのなら、水割りやハイボールなどのように、ウイスキーを割る飲み方にも合いそうだ。では逆にウイスキーらしさを思う存分楽しみたいのなら、どんな商品がおすすめなのだろう。

supernikka.jpg 「今年3月にリニューアルされた『スーパーニッカ』はいかがでしょうか。ウイスキーの命である香りを際立たせた商品で、グラスに注ぐと、甘いバニラの香り、暖かい木樽の香りが漂います。ウイスキーの香りを楽しみたい方にはぴったりの一本だと思いますよ」(同)

 敷居が高いように見えて、場面に応じて柔軟に、そしていろんな飲み方が楽しめるウイスキー。まずは、世界でも有数の品質を誇るジャパニーズウイスキーでその重い扉を開き、奥深いウイスキーの世界に足を踏み入れてみてはいかがだろうか。

文●澤田竹洋(エフスタイル)

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