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newlife 大人の雰囲気のバーを自分のとっておきの場所に

 行き慣れないバーに一人で入るのは勇気がいる。もしかすると、店内で一人ポツンと座っている状況になるのではないか不安だし、雰囲気に馴染めるかどうかも心配だ。それに、どのように振る舞えばいいか分からないし、何をオーダーすべきかも分からない。

 そんなCOBS世代もそろそろバーで一人の時間を楽しむことを覚えてみてはどうだろう。国際バーテンダー協会認定世界大会での優勝経験もある石垣氏に、バーではどの様に振る舞えばよいのか、その場に馴染むにはどうすればよいかを聞いてみた。

自分が飲みたい物をオーダー

 石垣氏は、バーは決して敷居の高い場所ではないと言う。たしかに、オーセンティックバーなどは、大人数でワイワイ騒ぐ場所ではないが、だからと言って閉鎖的な場所という訳ではない。当然、お客様が入ってきたらその人に視線を向けながら“いらっしゃいませ”と声を掛けるし、特に初めてのお客様だと分かったときは、入りづらくならないような雰囲気で迎える。「上質なお店は、この雰囲気作りがさりげなくて上手ですね」(石垣氏)。

 カウンターに座ったら、次はオーダー。自分の飲みたいお酒があればそれを注文すれば良いし、メニューを見たいときはそう言えばいい。中にはメニューを置いていないお店もあるが、そのときは自分の好みを伝えれば大丈夫。たとえば“フレッシュフルーツ系で甘くないもの”、“ジンベースでパンチのきいたもの”など。もしくは食事の前に立ち寄ったのなら“これからイタリアンを食べにいくので、食前酒になるもの”など、状況を伝えるのでもいい。「飲み物のオーダーに決まりはありません。何から頼んでも、どんな順番で飲んでも大丈夫です。自分が飲みたい物をオーダーしてください」(石垣氏)。

バーでのマナー

 石垣氏は、バーには特別なルールはないが、伝統的なスタイルのオーセンティックバーでは、飲みつぶれてしまったり、大声で話すなどはスマートでないと言う。「お店の雰囲気に合った過ごし方をしていれば大丈夫ですよ。テーブル席がある店では、5、6人で会話を楽しみながら飲むこともできます」(石垣氏)

 もし、隣の席の人に話しかけたいときは、バーテンダーに「あの人に話しかけても大丈夫かな?」と聞いてみてはどうだろう。さりげなく、その人が話す気分かを聞いてくれ、声を掛けやすいように図ってくれるので、オススメ。「間にバーテンダーが入るだけで、直接話しかけるよりも、自然に会話が弾むことが多いですね」(石垣氏)

バーテンダーはバーのプロ

 では、もし常連客が多く、なんとなく一人で居るのが居心地良くないときはどうすれば良いのか。「そんなときも、バーテンダーに話しかけてください。バーテンダーはプロですから、お客様の様子を見ながら、常連客の会話に加われるようにナビゲーションするか、それともそのまま二人で会話を続けるかを判断します」(石垣氏)。

 バーは決して安い場所ではないが、「バーに足を運ぶことは自分へのご褒美ではないでしょうか」(石垣氏)。“同僚とにぎやかなお店でワイワイ騒ぐ”、“オシャレなレストランで美味しい料理を食べる”などと一緒に、“バーでゆっくり過ごす”という引き出しを自分の中に持つことは、自分の時間をさらに豊かなものにするのだと言う。

 それに、仕事も年齢も違う人たちが集まるバー、もしかするとそれまでは関わることがなかったタイプの人との出会いもあるかもしれない。

 ちょっと大人の雰囲気のバーも様子が分かれば気軽に立ち寄れる、自分だけのとっておきの場所になるのでは。

石垣忍/「BAR 石の華」オーナー。2005年には、IBA(国際バーテンダー協会)公認の世界大会(イタリア・トリノにて開催)に日本代表として出場、最も権威のあるシニア部(29歳以上)において優勝。
BAR 石の華: http://ishinohana.com/

文●山田忍(エフスタイル)

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