generation 部下から信頼されないダメ上司。その行動パターンとは?
どの職場にも、誰からも尊敬される上司がいる一方で、どの部下からも信頼されない上司がいるのではないだろうか。部下をいじめたり、セクハラをするなどの行動は論外だが、自分ではそのつもりはないのに、無意識のうちにダメ上司の行動パターンにハマってしまっていると言うケースもあるかもしれない。
専門家による総合情報サイト「All About(オールアバウト)」でコーチング・マネジメントのガイドを務める平野圭子さんに、コーチングの観点から、部下とうまくコミュニケーションできない上司の行動パターンについて教えてもらった。
ダメ上司の行動パターン
平野さんによると、部下とうまくいかない上司の行動には、「部下に関心がない」、「部下のことを見ていない」、「部下の能力や家族構成など、部下に関するデータベースを持っていない」と言ったパターンがあるそうだ。「コーチングの用語で『承認』という言葉があります。『承認』とは、簡単に言うと相手の存在を認めること。部下から信頼されない上司は、この『承認』ができていない人です。つまり、自分のことしか考えていないんですね」(平野さん)
『承認』ができていない上司は、ときに無意識のうちに部下を無視し、自ら部下からの信頼を裏切る行動に出てしまう。たとえば、自分のことしか話さない、部下の手柄を自分の手柄にしてしまう、部下のやっていることに気づかない、などの行動がそれに当たる。
「誰もがやってしまいがちなのは、部下本人の名前や家族の名前を間違えたり、覚えていなかったりすること。これは、上司が部下についてのデータベースをきちんと把握していないのが原因です。これをされると、『自分は大切な存在じゃないんだ』と感じ、やる気をなくしてしまいます」(平野さん)
部下から信頼されるにはどうしたらいい?
では、部下に信頼される上司を目指すにはどうしたらいいのか?
「部下を『承認』し、常に意識することで、ちょっとした変化も見逃さないようにしましょう。部下にあいさつをする、きちんと名前を呼ぶ、メールの返事をすぐに返すなどの行動は基本。さらに誕生日や以前言っていたことを覚えておき、『前に○○って言ってたよね』と言う会話ができるとポイントが高いです」(平野さん)。
そのほか、出張先でお土産を買うとき、部下それぞれの個性にあったものを選ぶなど、個別対応ができることもポイントの一つだそうだ。
仕事では、みんなの前でほめることも大切だが、ちゃんと叱ることも大切。もちろん、自分の感情で理不尽に叱るのではなく、あくまで部下の育成を考えて欠点を指摘してあげることが必要だ。「部下のことをいつも気にかけていることが伝われば、部下から信頼される上司になれるはずです」(平野さん)
平野さんによると、レンタルビデオ店で高い売上を上げる店長には、いつもスタッフたちを見ていて、何か変化があるとすぐに注意や指摘をするという特徴があるらしい。社内でも、部下と上司が信頼関係を強めれば、より高い成果をあげれるようになるはずだ。
※コーチングとはその人が持っている能力を最大限に発揮させるためのコミュニケーションスキルのこと。
文●本居佳菜子(エフスタイル)




