newlife 新入社員の第一関門? 五月病の傾向と対策
もうすぐ大型連休だ。新社会人にとって最初の試練とも言える「五月病」の季節でもある。人間関係の苦痛、能力を発揮できない焦り、続けていけるのか?
という不安……。お客さん扱いだった研修期間が終わり、実践の場で厳しさに直面して五月病ならぬ、「六月病」に悩む人もいるらしい。こんな症状を上手に乗り切るには、どうしたらいいのだろうか?
今年の新人は根性がある?
そもそも「五月病」という名前の病気はない。入学や入社という環境の変化に対する「適応障害」というのが、医学的な病名だ。新しい環境でストレスを感じるのは誰でもあることだし、それがよい刺激になる場合もある。しかし、それが度を超すと心身の不調を起こし、せっかく入った会社を辞めてしまうことにもつながりかねない。
こうした状況を巡る最近の傾向について、ビジネスマナーなどの企業研修事業を行っている「マネジメントサポート」の古谷治子代表はこう分析する。「厳しい戦争をくぐり抜けた結果、会社に入ること自体が目的になってしまい、入社後に一種の虚無状態になる人もいるようです」。
とは言え、昨夏以来の大不況で、派遣切りや内定取り消しなどの厳しい労働事情を見てきた今年の新入社員は、ここ数年とは違う骨太な面もみられると言う。「努力とか根性とか、一時は死語になっていたような言葉を口にする新人も今年は多いようです」(同氏)。
気持ちを吐き出す勇気を持とう
五月病の症状は、不安感や疲労感から始まり、無気力や集中力低下、そして重症化すると、朝起きられなくなったり、腹痛、不眠、食欲不振や過食など身体的な症状が現れたりする。「自分では重症化するまで気づかないケースも多いので、まわりが意識して声をかけてあげると有効なこともあります」(同氏)。
では、本人はどんなことに気をつけたらいいのだろうか。「まず、オンとオフを上手に切り替えること。スポーツ、カラオケ、エステなど、仕事を離れて何かをする時間を意識して持つことです」(同氏) そして「相談できる仲間や同僚を見つけること。答えの出ないことをいつまでも考えていても、堂々巡りするだけ。自分一人で抱え込まずに、吐き出す勇気を持つことが重要なのです」(同氏)。思い切って人に話してみると、頭の中でモヤモヤしていた問題が整理されてくるかもしれないし、自分だけの悩みではないとわかって心が軽くなるかもしれない。
最初から新しい環境で思う存分能力の発揮できる人はいない。肩の力を抜いて、目の前のことを一つずつこなしていけば、いつか道は開けるはず。がんばれ、フレッシャーズ!
文●永井祐子(エフスタイル)




