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business セキュリティ意識が高い会社で、ヤクルトはどうやって販売しているの?

 決まった時間になるとオフィスまでヤクルト商品を届けてくれるヤクルトレディ。

 「外出するのは面倒だけど、ちょっと何か飲みたいな~」と思っているときに、オフィス内で商品を買えるのは、便利なことこの上ない。

 中には、仕事で張り詰めていた気分が、ヤクルトレディと言葉を交わすことで、または甘酸っぱい飲み物を飲むことで、少し和んだ経験のある人もいるのではないだろうか。

どうやってオフィスの中に入るんですか?

 と、ここで疑問が一つ。

 オフィスへの入室に、IDカードをかざす、暗証番号を入力する、はたは指紋を照合する……など、セキュリティを強化している企業が増えている今、ヤクルトレディはどうやってオフィスの中まで入って行けるのだろう?

 株式会社ヤクルト本社広報室大森氏に伺った。

 ヤクルトレディ自らは一般的に言う「飛び込み」はしていないらしい。事前にヤクルトの販売会社が取り決めを交わした企業のみを訪問するのだ。「長くお付き合いをして頂いている企業様が多いので、信頼関係から入館方法などを考慮して頂いている場合もありますが、基本的には企業様とお届け時間・約束事などを決め、それに従ってオフィスを訪問し、商品をお届けしています」。(同大森氏)

 ヤクルトレディは、全国の販売会社で統一されている、氏名、所属販売会社名、それに顔写真の入ったIDカードを身につけることで、自分の身元を提示するよう努め、お客さまの守秘義務を守ることはもちろん、信頼をさらに高める対応を心がけているそうだ。

商品を“お届けする”という気持ち

 企業を訪問できる時間は限られているし、もちろん業務時間中の事が多いので、当然むやみに話しかける事はできない。ヤクルトレディは、ふっとしたタイミングで、体調を気遣うなどのコミュニケーションを取るように心がけているらしい。

「ヤクルトでは、直接お客様とお会いし、商品の良さをお伝えすることを基本としています。当社では商品を“販売する"“売る”とは言わず、“お届けする”と表現しているのも、この姿勢からです」(同大森氏)

 やはり、どんなにセキュリティーが厳しい状況になったとしても、忙しいビジネスパーソンの清涼剤として、毎日決まった時間に商品をオフィスまで届けてくれるヤクルトレディーは健在のようだ。

文●山田忍(エフスタイル)

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