social 「薬を飲み過ぎると効かなくなってくる」は本当なのか
毎日忙しく働くビジネスパーソンにとって、ついつい服用してしまう市販薬も多いのではないだろうか。我慢できずに頼ってしまいがちだが、薬を飲み続けるとだんだん効かなってくるという話も。これって本当? 薬とうまく付き合う方法って? 日本薬剤師会に話を伺った。
薬って効かなくなるんですか?
「確かに薬の成分には、連用することで薬の刺激に体が慣れてしまい効かなくなるという『耐性』を持つものがあります。ただし、市販されている頭痛薬や風邪薬には、これに該当するものは多くありません」(同担当者)とのこと。とはいえ、本来薬は症状のある期間のみ服用するのもの。眠気や吐き気といった副作用を考えると、なんとなく体調が悪いからといって、毎日服用することはすすめられないようだ。
女性の大敵、便秘には
多くの女性が一度は利用したことのある『便秘薬』はどうだろう。「便秘薬には、便のかさや水分量を増やすタイプと、大腸を直接刺激して排泄を促すタイプの2種類があります。耐性があるのは後者で、連用すると腸が刺激に慣れてしまい、少量では効かなくなったり、自力で便を出す力を失ってしまうことがあります」(同)。食事制限によるダイエットや、朝トイレに行く時間がないなど、生活習慣の中で便秘は起こりうるもの。早起きをするなど、体のリズムを整えるよう心がけたい。それでも、どうしても便秘に悩み薬が必要ならば、薬局で「刺激のないものが欲しい」と伝えるといい。
薬に頼らない生活をするためには
「頭痛薬の場合、“副作用による頭痛"が起こることがあります。これを乱用性頭痛と呼びます」(同)。つまり、頭痛を抑えるために服用した頭痛薬によってさらに頭痛が起き、またそれを抑えるために頭痛薬を服用する……といった魔のスパイラルに陥ってしまう可能性がある。乱用性頭痛を患うと、病院で診察してもらうほか改善方法はないのだとか。「現代人の頭痛は、往々にしてストレスや不眠、緊張性など、精神的なものがほとんど。薬に頼る前に、根本的な原因を見つめる必要があります。また、月に15日以上、頭痛が起こるようなら、一度お医者さんに見てもらってください。大きな病気が潜んでいるかもしれません」(同)。気になる方は、薬に手をのばす前に、病院に行くべき重い腰をあげる方がいいかもしれない。
文●皆川夕美(エフスタイル)




