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business 世界長者番付No.1「ウォーレン・バフェット(Warren Edward Buffett)」の魅力

 米国ネブラスカ州オハマに本部を置く投資持株会社バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)の最高責任者、ウォーレン・バフェット(Warren Edward Buffett)。2008年3月米経済誌「フォーブス」が発表した2008年版世界長者番付では、総資産額620億ドル(約6兆4,400億円)で世界一にランクされた。

 バフェット氏の成功は、多くの人々によって研究され、その投資方法は世界中の投資家達のバイブルとして広く知れ渡っているが、慈善家としての彼を一躍有名にしたのは、2006年にビル・ゲイツ夫妻が運営するMelinda Gates Foundationなど5つの慈善財団に約4兆3,000億円の寄付を発表したことだろう。

 ここで世界一の大富豪であり、慈善家であるバフェット氏の魅力を、「人間性」にスポットを当てて探ってみたい。

バフェット氏の倫理観の基準となるもの

 2006年にネブラスカ大学の学生達と対談を行っている。4月29日にNHK BS1「世界のドキュメンタリー」放送されたその対談では、「組織全体に倫理的指導を行っていますか」との学生からの質問に対し、「経営陣には自分がこれからしようとする事を法的な基準からだけでなく、あらゆる基準に照らして判断するように言っています。その一つが、私が『新聞テスト』と呼んでいるものなんですが、これは自分のした事が翌日地元の新聞に書かれたとき、家族や友達、近所の人がそれを読んで嫌な気持ちにならないかという基準です」と、答えている。

バフェット氏の魅力

 バフェット氏が株主に宛てた「事業報告書」をテーマ別に編集した「Chairman's Letter(邦題「バフェットからの手紙」)」の翻訳者、株式会社スペースタグ代表取締役社長 増沢氏はバフェット氏についてこう語る。「ひとことで言えば、チャーミングな人。世界一のお金持ちですが、決して『お金に使われていない人』です。

 大富豪になった今も、1958年に31,500ドル(約315万円)で購入したオマハ郊外の住宅で、バークシャー・ハサウェイ社から年に100,000ドル(約1,000万円)を受け取り、質素に暮らしていることは有名な話ですが、その姿勢はビジネスの場面でも変わらず、経済資本主義の原則に従い、360度どこから見ても真っ当なビジネスしか行っていません。

 もともと宗教的な思想が強い人で『富の再配分』の考えから、自分が稼いだものは、有効なカタチで世界の貧しい人々に再配分されるべきであると、財産の約85%をゲイツ財団へ寄付するなど、慈善活動にも力を注いでいます。」

 人生の中で心に残っている言葉は、父親がバフェット氏に向けて話した「自分の内側の得点表に目を向けなさい。自分が自分をどの様に感じているかが大切なのです。外側の得点表ばかりを気にする人生はむなしいものです」だそうだ(前出対談より)。

 バフェット氏の魅力は、その投資手腕よりも自分が正しいと思うことを謙虚に、着実に実行してきたその生き方にあるのかもしれない。

文●山田忍(エフスタイル)

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