お答えします。
●女性についてのステレオタイプ的な考えを点検する
女性はこうあるべし、とするステレオタイプ的な考えが、日本では男性のそれより強くあります。
その根底には、男女の遺伝的な違い、それに由来する(かもしれない)社会的な格差や偏見があります。
それだけに、あなたの個人的な悩みのようでありながら、きわめて社会的な問題でもあります。
これに関連して一つだけ、女性についてあなたが抱いているように思えるネガティブな(ステレオタイプ的な)考えをポジティブな方向に変えるためのアドバイスをしてみます。
まずは、あなたが、非好意的で(もしかすると差別的な)ステレオタイプに汚染されていないかの点検をしてみてください。
そのための具体的なやりかたの一つは、逆の状況を想定してみることです。
つまり、男のなかの女一人の状況で、その女性はどうなのかな、とあれこれ想像してみるのです。
そして、その女性に対してあなたがどうするかを考えてみてください。
さらに、今のあなたの置かれている対人環境を、男女という観点ではなく、別の観点から見直してみてください。
たとえば、同僚の女性をまとめて「女性」としてみるのではなく、仕事ができるかどうか、趣味はどうか、価値観はどうかなどの観点から見直してみてください。
ひとつのまとまりに見えていた女性グループが、一人ひとりが、それぞれの人格をもった個人として見えてくるはずです。
そして、マスコミ報道などで女性がらみのニュースを丹念に読んで、自分の女性観(ステレオタイプ)をチェックし、できれば修正するようにしてみてください。
●女性の世界に歩み寄る
次は、職場でのあなたに試みてほしい具体的な方策です。
・女性の世界を知る努力をする
「食わず嫌い」ならぬ、「知らぬ嫌い」ということもあります。
わけのわからないものには近づきたくない、ひいては嫌い、となりがちです。
まずは、奥様を先生に、「今日、こんなことをX子さんに頼まれたんだけど、どういう気持ちなのかね?」と質問するようなことからはじめてはいかがでしょうか。
わかってくるとだんだん興味も湧いて、もしかすると、女性を仲間として受け入れることができるようになるかもしれません。
・仕事だと割り切る
お茶くみもお使いも、仲間(女性)が仕事をしやすい環境作りの一貫だと割り切って、引き受けてしまうのはどうでしょうか。
ただ、そこで、「公私の」区別だけは断固つけるのです。
お茶くみ、弁当買いは、ほいほい引き受けても、お金かしや肩もみ、プライバシー開示は断固断るという具合です。
こうすることで、あなたが組織の一員、「仕事の仲間」であることを認識させるのです。
・仲良し女性を作る
あなたと価値観が合ってなんとなく相性のよさそうな女性はいませんか。
そして、その方となにかと密なコミュニケーションをとるようにするのはどうでしょうか。
これをおすすめするのは、「あなたの女性に対するステレオタイプを変えるきっかけになる」「他の女性についてあれこれ情報が得られる」「あなたが嫌がっている仕事を分担してもらえる」ことが期待できるからです。
●最後に蛇足 ― あなたの潜在意識を分析すると
心理学をやっていると、ついついこうした馬鹿話もしてみたくなります。
冗談半分で読んでください。(笑)
「妻の仕事の関係で、大手電機メーカーから地方の中小企業へ転職いたしました」、さらに、「女性が苦手」「女性が怖くて仕方がありません」とあります。
もしかすると、女性である奥さん(の強権、横暴)への潜在的な不満が感じられるのですが、いかがでしょうか。
「せっかく、"大手メーカー"でやっていたのに、こんな"中小企業"、しかも"地方"に、おまけに"女ばかり"の職場」で働かざるをえないのは「妻のせいだ」という鬱屈した気持ちがありませんか。
ここから女性へのネガティブマイドが発しているとすると、これはやっかいです。
敵は本能寺にありです。
いずれにしても、まずは自分の考えや気持ちを点検するところから始めてみてください。